これから一緒に育っていく。Jalan Sriwijayaのローファー98998を買いました。
サステナブルが謳われる社会の影響もあってか、身の回りのものを揃えるときに”長く大切にできるのか”、”モノそのものにストーリーがあるか”といった視点も強くなりました。
そんな自分がここ数年ずっと探していたのが、長く愛用できる”ちゃんとしたコインローファー”。
学生生活がほとんどが私服の学校だったこともあってコインローファーに憧れがあったのと、20歳をすぎたらちょっと良い革靴が欲しいという思いが相まっていつか欲しいものリストに入っていたのです。
革靴の世界はスニーカーと比べると相場が高いですし、中々選び方も分からず手に入れることができずにいました。
そんなこんなで2月、試験も終わったことだしと自分へのご褒美に購入しちゃいました。
中古革靴も含めればかなり選択肢の広い価格帯の中から選んだローファーなので、選択の経緯も含めてお話ししたいと思います。
※「良いからローファー見せて!」という人は目次から飛んで読んでください。
Jalan Sriwijaya というメーカー
まずはジャランスリワヤというメーカーについてです。
ある程度の質や機能を持ちつつコスパに優れた革靴を探していると、まず見つかるメーカーの一つだと思います。
個人的に良い革靴に求められる条件は、
- オールソールが可能な製法である。
- 質の良い革を使用している。
- ソールにこだわりがある。
という3つがあるのではないかと思っています。
オールソールが可能な製法である。
革靴もスニーカーも、靴はソールがすり減ってくると歩きにくくなってきて、履き潰したなという頃合いです。
こうなった時は買い換えるか、ソールを交換するかの選択になりますが、このソール交換(オールソール)が何回もできるような製法であることが良い革靴には求められます。
その中でも代表的なのがグッドイヤーウェルテッド製法という機械を併用してソールを縫い付ける製法や、ハンドソーンウェルテッド製法という手縫いでソールを縫い付ける製法です。
基本的に多くの高級紳士靴はこうした製法で作られています。
質の良い革を使用している。
これも重要なポイント。
革靴は履いているうちにアッパー部分にシワが入ってきますが、良い革であるほどシワは細かく、またもっちりとした質感を持っているようです。
“ようです。”としたのは、正直ぼくにはまだ違いが分からないから笑
革の種類によっても違うだろうし、そもそも数十万円するような高級革靴を履いたこともじっくり見たこともないので、その辺りの目利きは全く出来ません。
そんなぼくでも参考になるのが“タンナー”、革の生産メーカーです。
「〇〇(有名タンナー)の革を使っている。」という一言は、その靴の革質をある程度補償してくれるブランド力があります。
ソールにこだわりがある。
これも大切なポイント。
例えばレザーソールを使用していたり、ハーフラバーだったり。
ラバーソールの場合でも、ビブラムソールやダイナイトソールといった、雨の日にも強そうなソールを採用していたりなど、ある程度ソールにこだわりが見えるような革靴は良い革靴なんじゃないかと思います。
Jalan Sriwijaya がコスパが良い理由。
ジャランスリワヤの革靴は、
- オールソールが可能な製法である。→ハンドソーンウェルテッド製法(九部仕立て)
- 質の良い革を使用している。→フランスのデュプイ社やアノネイ社のカーフレザー
- ソールにこだわりがある。→多くがレザーソール
というように、3つの条件を3万円台で満たしているので”コスパが良い”と表現されることが多いです。
もちろんぼくが調べていると欠点もいくつかあるようで、”履くうちに靴底がかなり沈むのでサイズ選びが難しい”とか、”年数が経つと靴底内のコルクが粉のように漏れてくる”というような意見も目にしました。
それでもコスパが良い靴であることは揺るがないと思うので、この価格帯で選択肢から外れるほどではないと思います。
3万円台の革靴の選択肢
先にぼくが購入したジャランスリワヤというメーカーについてお話ししてしまいましたが、今回ぼくは3万円台までで購入できて、先ほどの3つの条件を満たす、ダークブラウンのコインローファーを探していました。
そうなってくると候補に上がってくるのが、
- ジャランスリワヤ
- バーウィック
- レイマー
- ハロゲイト
といったコスパに優れるブランド。
この中で吟味するのはもちろんですが、さらに中古革靴の選択肢も入ってきます。
革靴は中古になると半額近い値段で購入できることもあるので、J.M.WESTONやParaboot、Crockett&Jonesのようなより高級なメーカーの革靴も選ぶことができます。
ただ、ローファーは靴紐が無い分足に合わせたフィッティングが大切。
足の形に靴底のコルクが沈み込み、アッパーの皮が馴染んでいくことで自分だけのサイズにフィットしていくという過程を楽しみたかったので、今回は新品を探すことにしました。
そうやって探していくうちに、ダークブラウンで(展開が黒だけのメーカーもあった)かつ見た目が好みだったのが、ジャランスリワヤの98998 Garudaでした。
98998 Garuda
98998 Garuda。
98998はJ.M.Westonの180シグニチャーローファー似ということでも人気があった98589の後継モデル。
日本人の踵に合うようにヒールカップを小さめにしてあるので、ワイズが細めで踵も小さいぼくの足でもある程度安心です。
また、98589とはステッチが変わってJ.M.Weston似では無くなってしまいましたが、それはそれで良しとしました。
色味もお気に入り。
アッパーの皮はもっちりとしているし、ソールもレザーソールで満足感がありました。
初めてのレザーソール。
自分なりのプレメンテを終えた後、今回はソールやコバを削ってしまうのが怖かったので、ハーフラバーとヴィンテージスチールを最初から貼ることに。(※有楽町のTOKYO POLISHでお願いしました。)
ハーフラバー+ヴィンテージスチールの安心セット。
ここからは足の痛みと闘う修行の日々。
いつもよりハーフサイズ小さめを選んだこともあって、最初は小指の先が痛くなり、その後は踵もやや抜けやすいのか踵の皮がむけてしまったりしました。
つま先がかなり減っていて、ヴィンテージスチールの恩恵を感じる。
今は毎週1,2回履いて一ヶ月ほど経過したところですが、ようやく足に少しずつ馴染んできた感じがします。
これから少しずつアッパーが馴染み、足底のコルクが沈んでいくことで、自分だけの一足に変わっていくのを楽しみに、たくさん履いていこうと思います。
シューツリーはスレイプニル。
また、シワを伸ばすためにも重要なシューツリーはスレイプニルのトラディショナルモデルがぴったりで良かったです。
まとめ
長い付き合いにしていきたい。
いかがでしたでしょうか。
黒のローファーも良いですが、ダークブラウンは少し明るくカジュアルな印象も出つつ色んなパンツに合わせやすくておすすめです。
ぼくは太めのチノパンやデニム、スラックスに合わせて履いていきたいと思います。(最近は太めのチノパンに合わせるのが渋くてお気に入り。)
このブログでは他にもお気に入りの靴や服、暮らしをちょっと良くするものやコトについて紹介しているので、よければそちらも覗いて見てください。
お読みいただきありがとうございました。