革靴のお手入れと、おすすめの道具。【カーフレザー、ガラスレザー】
ここ数年、大人っぽさと育てる魅力のある革靴にハマっています。
革靴は物自体かっこいいですし、スニーカーと比べても寿命が長い履物でありますが、日々のお手入れを怠ってしまうと寿命が短くなるだけでなく、残念な見た目になってしまいます。
とはいえ闇雲にお手入れするのも逆に革を傷めてしまうことに繋がりかねません。
今回は、ぼくが定期的に行っている丁寧にお手入れするときのケア方法を、カーフレザーとガラスレザーに分けて紹介したいと思います。
あくまで自分なりに、というやり方なので、参考程度に覗いてもらえると幸いです。
カーフレザーのお手入れ
Berwick1707のタッセルローファー。
まずは最も一般的であろう、カーフレザーの革靴のお手入れから紹介します。
カーフレザーの革靴のお手入れで使うもの。
使っていく道具は使う順番に以下の通りです。
馬毛ブラシで汚れを落とす。
ブラッシングが大事。
まずは履いたままの状態になっていると思うので、靴紐がある靴は靴紐を外してからブラシで汚れを落としていきます。
ここでは履いているときや靴箱にしまっている間に付着したであろうホコリをメインに取り除いていきます。
クリーナーで汚れや古いクリームを落とす。
クリーナーを使って汚れを落とす。
ざっとホコリを取り除けたら、柔らかい布にクリーナーを少量付けて、革の表面に塗り拡げていきます。
クリーナーは汚れを落とす洗剤のようなものなので、強くこすりすぎないように優しく拭き取っていきます。
布には古いクリームの色がつく。
すると布の表面には古い靴クリームや汚れがついて、靴の表面はしっとりとスッピン状態になります。
手前のほうが奥と比べてもしっとりしているのが伝わる。
レーダーオイルやデリケートクリームを塗る。
ここは革靴の用途によっても飛ばしていい手順ですが、より丁寧にやりたいときはこの2つを使います。
イメージとしては、レーダーオイルは油分を補給するもの、デリケートクリームは水分を補給するものです。
なので、水に強くしっとりモッチリさせたい靴にはレーダーオイルを塗ったり、履きシワが気になる靴に対してはシワを伸ばしたい部分にデリケートクリームを塗ったりします。
今回のタッセルローファーはダイナイトソールというゴムソールであることもあって小雨の日にも履いたりするので、レーダーオイルを塗っておきました。
注意としては、デリケートクリームは多少塗りすぎても問題ないのですが、レーダーオイルは塗りすぎるとオイルの吸収が良すぎて光りにくい靴になってしまうので、薄く塗ることを心がけたほうが良いと思います。
革靴用クリームを塗り、ブラシで磨く。
クリーナーで汚れを落とし終えたら、革靴用クリームを塗っていきます。
今回は黒い靴なので、黒色の革靴用クリームを塗っていきます。(とりあえず1つ買うならクレム1925のニュートラルがおすすめ。)
指で塗ったほうが体温でクリームの浸透が促されるので良いという話も聞くのですが、今回は手をあまり汚したくないので、ペネトレイトブラシを使ってクリームを塗り拡げていきます。
ペネトレイトブラシでクリームを塗り広げる。
布も併用しながらだいたいクリームを均一に塗り終えたら、乾くのを待ってからブラシを使ってクリームを革に馴染ませていきます。
クリームが乾くまで待つ。
ブラシは僕はそのまま馬毛ブラシを使ってしまいますが、持っている人は豚毛ブラシを使うと綺麗に仕上がるのでおすすめです。
ある程度磨くとこんな感じで、若干艶が出てくる。
最後に柔らかい布やポリッシンググローブで残ったクリームを拭き取るように磨いていけば出来上がり。
カジュアルに履きたい革靴はここまでで完成だったりします。
ワックスで艶出しをする。
今回のタッセルローファーはドレッシーな雰囲気を出したいので、鏡面磨きとまではいきませんが、全体的にもう少し艶を出していきたいと思います。
靴用のワックスの使い方としては、
- ワックスを薄く一層塗る。
- 乾くのを待つ。
- 少しだけ水をつけた布で磨いて艶を出す。
という工程を繰り返していくことです。
塗ったワックスが乾くのを待っている状態。
繰り返せば繰り返すほど艶が出るので、ストレートチップの革靴はたくさん塗り重ねていったりしますが、今回は3回くらい繰り返したところでおしまい。
しっかり光ってきたら完成。
お気に入りの革靴が復活すると気分も上がります。
オイルを入れた効果もあってか、お手入れした側(左)がしっとりして見える。
ガラスレザーのお手入れ
リーガルのシングルモンクストラップ。
続いてはガラスレザーの革靴のお手入れ。
あまり革靴をはかない人のスーツ用の革靴や雨用の革靴など、ガラスレザーの革靴を持っている人も多いと思います。
ぼくにとってガラスレザーは、お手入れが楽な分お手入れに困ってしまっていたので、参考になると嬉しいです。
ガラスレザーのお手入れに使うもの。
使うものはぐっと減って以下の4つだけ。
馬毛ブラシで汚れを落とす。
まずはカーフレザー同様、馬毛ブラシを使ってホコリを払い落としていきます。
クリーナーで汚れや古いクリームを落とす。
続いてもカーフレザーと同様、クリーナーを少量布にとって、靴の表面に塗り拡げるようにして汚れを落としていきます。
クリーナーを塗るとこんな感じでしっとりする。
革靴用クリーム””Brillo”を塗る。
ここが大きい違いで、塗るクリームはコロンブスのブリオというものだけ。
基本的に靴用クリームはガラスレザーの樹脂層によって浸透が阻害されてしまうのであまり効果がないと言われているので、コードバン用のクリームを使ったりするみたいなのですが、このブリオというクリームは粒子が小さいのでガラスレザーにも効果があるとのこと。
そのあたりのことは正直良くわかりませんが、ガラスレザーを多く採用しているドクターマーチンでも販売されていることと、簡単に艶出しができることから、このクリームを気に入って使っています。
塗るときは指で雑に塗り拡げていますが、できるだけクリームが浸透してくれるように、塗ってから少しだけ時間を置くようにしています。
クリームを浸透させるために少し時間を置く。
クリームを拭き取りつつ磨く。
クリームの浸透をある程度待ったら、布でクリームを拭き取るようにして磨いていきます。
だいたい拭き取れたら、柔らかい布やポリッシンググローブを使って艶を出すように磨いて完成です。
クリームを拭き取って磨くとしっかり艶が出る。
まとめ
日々のブラッシングが大切。
いかがでしたでしょうか。
お気に入りの靴をできるだけ格好良い状態で長く付き合っていくためにも、大切にお手入れしていきたいと思います。
とはいいつつも、基本的にはこういったお手入れは数ヶ月に一度で、履いた後靴箱にしまう前に軽くブラッシングすることが大切な気もしているので、履いたら脱ぎっぱなしの靴があればみなさんもブラッシングしてみてあげてください。
このブログでは他にも暮らしをちょっと良くするものやコトについて紹介しているので、よければそちらも覗いてみてください。
お読みいただきありがとうございました。