その写り、サイケデリック。Lomochrome Purple × Rollei 35B
昨年から修理に出していたRollei 35Bが、ようやく手元に帰ってきました。
久々のこのカメラにどのフィルムを詰めようかなと考えていると、ずっと使わずにとってあったLomochrome Purpleを見つけまして、、。
非常に独特な写りをするフィルムと評判なので試しづらく、底の方に眠っていたのですが、良い機会なので試してみたところ意外にもその写りが気に入ったので紹介しようと思います。
Lomochrome Purple
Lomochrome Purpleってどんなフィルムなんだろうと、まずはロモグラフィー公式サイトを調べてみると、
“ブルーがエメラルドグリーンに、グリーンがパープルに、イエローがピンクにシフトする不思議なフィルム。“
“ロモグラフィーのケミカルエンジニアが慎重に作りあげた「2019 LomoChrome Purple Film」。新しい調合が描く鮮やかなパープルとアナログらしい粒子感をみなさまにお届けします!“
“最も使いやすい ISO400をはじめ、天候や光環境に合わせて感度設定が ISO100-400の間で可能。“
との説明がありました。公式サイトやInstagramの作例を眺めると、配色が原色寄り、かつ青緑系と、紫系の色が強く出るフィルムに感じます。
今回の使用カメラ
今回の使用カメラは巻き上げ不良の修理から帰ってきたRollei 35B。
ぼくがよく使っているRollei 35Tと比べて、シャッタースピードが最低1/30なので暗所では使いにくいという欠点はありますが、100g軽い、ファインダーが正中寄り、操作系がレンズ周りに集約されているなど、廉価版と侮れない利点を持ったカメラです。(むしろ100g軽いことで35Bの方が持ち出しやすいです。)
搭載レンズはTriotar。Tessarと比較すると柔らかい写りという印象です。
作例
以下撮影してきた作例を載せていきたいと思います。
お散歩がてら。
古いポスト。全体的に赤紫色のフィルターがかかったような雰囲気。
真っ赤なカラーコーンを撮ってみた一枚。これもピンク〜紫寄りに見える。
夕焼けに照らされた自転車。暖色のような寒色のような不思議な印象。
買い物がてら。
看板たち。青が青緑に、赤が赤紫に写っているように感じる。個人的に、Triotarレンズの良いところが出たと思う。
街並み。やはり青色の出方が独特。
草間彌生美術館。
草間彌生美術館に遊びに行く予定があったので、これはフィルムとの相性が良さそうと思い、こちらでも数枚撮ってきました。
草間彌生さんらしさ溢れる花のオブジェ。
壁面にもこういったレリーフが展示。肉眼の見え方との違いは説明が難しいが、クールな色合いになっている。
こちらは現像してみて一番驚いた写真。この部屋一面の花、実は全て真っ黄色のひまわりを模したような造花なのだが美しいピンクに写っている。
説明文の“イエローがピンクにシフト“を実感。
↑iPhone 11で撮影。
帰り道散歩しながら帰路へ。空の色が綺麗な青緑色に。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
撮ってきた場所も独特だったからかもしれませんが、何気ない被写体をかっこよく写してくれていると感じます。風景写真のように色が多い写真を撮るときよりも、被写体となるものがある程度決まっていて、切り取る範囲の色が少ない時に魅力が出るフィルムだという印象です。
また、ポストやカラーコーンを撮ったときのように「赤いもの」を撮ったときの色の出方が非常に好みで、暖かいとも冷たいとも表現しかねる独特な風合いが出ていたと思います。
ISO感度も100~400かつ現像もほとんどのお店でやってくれるので、イメージとは裏腹に使いやすいフィルムなのかもしれないという感想です。
常用フィルムにするには写りが独特すぎますが、いつもの散歩道を違った写真に写してみたいときに選びたくなるフィルムだなと思いました。
Instagramにフィルムカメラで撮影した写真を投稿しているので、よければ覗いてみてください。
お読みいただきありがとうございました。